強みだと思っていたこと
(いや過去形ではなく、今も言われたら素直に嬉しいです!)
そしていつからか、自分で笑顔が強みだと思っていました。
と、同時に“笑顔でいることが何より大事”と思う自分がいて、自分に言い聞かせていました。
多分、無意識に。
そんな2年前の話を。
ある日、名前も知らない人に話しかけられました。
「いつも笑顔が素敵ですね!」と。
その人と私は、お互い子どもを同じ園に通わせている保護者同士。
とはいえ、ママ友と呼べるような距離感というより、朝子どもを園に送りに行くときに週2回くらいちらっと顔を見る人という感じ。
突然話しかけられて「笑顔が素敵」と言われ、驚いたけどとても嬉しかったことを覚えています。
その、数ケ月後のこと。
教員免許の講習会に参加しました。
そのときの講習の一部で、折り紙を折りました。
折り紙講習会ではありません(笑)
“二人組になり、一人が作業をしているときにもう一人は相手のよいところを見付ける”というものでした。
二人組の相手は、そのとき初めて会った人。
ビビッときて連絡先の交換でもしなければ、きっとこれから会うこと等ほとんどないであろう人。
折り紙の作業が終わると、互いに見付けたよいところを伝え合う時間。
そのときに言われた言葉は、
「笑顔が印象的でした。折り紙で〇〇を折るだけなのに、楽しそうで…。」
学生の頃からの友人や時々会う親戚の人等、ある程度の時間を過ごし私のことを見ていてくれた人にもし同じことを言われていたら、
(うん、やっぱり笑顔は私の強みなんだ。)
と思っていたと思います。
このとき、「今が人生で一番しんどいとき」と思っていたときに、ほぼ初対面の人から言われた“笑顔”という言葉。
「私はこんなにしんどいときにも、笑顔でいることが出来るんだ!」
と思っていました。
でも、ふと歩いていたときに気付きました。
お店のショーウインドウに映る自分の顔は、相手に不快を感じさせることはない笑顔。
可もなく不可もないつまらない笑顔。
「私、どのくらい“この顔”でいたんだろう…。」
強みだと思っていた私の笑顔は、強みでも何でもなかったです。
私を守るためのモノ。
もしかしたら、相手を傷付けないためではなく、自分を守るためだけの装備になっていたかも…。
もっと素の私の顔でいたい。
そう思ったら、気持ちが少しラクになり、今度は友人から
「久しぶりに笑顔を見たよ!」
と言われました。
もしかしたら、強みだと決め付けることで自分を守っていること、もっとあるかもしれない…ですね。
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